与論島の百合ヶ浜は、普段は海の底にあります。大潮の干潮どきにだけ、沖合の海面に白い砂州として現れます。つまり「行けば見られる」場所ではなく、日を選ばないと見られない場所です。
この記事では、2027年と2028年のシーズン(4〜10月)について、大潮の基礎になる新月・満月の日をすべて出しました。月の満ち欠けは天文計算で求めた値で、出典と検算方法は記事の最後に書いています。
🏖️ 百合ヶ浜が出る条件
条件は3つです。
- 大潮であること。潮の満ち引きがいちばん大きくなる時期で、新月と満月の前後に起きます
- その大潮の干潮が昼間であること。干潮が夜中なら、砂州は出ていても見には行けません
- 風と波が穏やかであること。条件が揃っていても、波があると砂州は水面下のままになります
上陸できるのは干潮の前後2時間が目安です。この「2時間」をどう使うかが、実際の旅程では効いてきます。
🌌 星空が見える条件
与論島は鹿児島県の最南端で、周囲に大きな街がありません。与論町は星空を守るための条例を設けています。
星空の側の条件はシンプルで、月が出ていないことです。満月の夜は月明かりで天の川が見えません。新月の前後がいちばん条件が良くなります。
👑 新月の日が「最強日」になる理由
ここが与論島の面白いところです。
百合ヶ浜に必要な大潮は、新月と満月の両方で起きます。一方で星空に必要なのは新月だけです。
つまり新月の日は、昼の百合ヶ浜と夜の天の川が同時に狙える日になります。満月の大潮でも百合ヶ浜は出ますが、その夜の星空は期待できません。
下の一覧が、2027年と2028年のシーズン中に来る新月の日です。
| 新月の日 | 新月の瞬間 | 大潮の目安 |
|---|---|---|
| 2027年4月7日(水) | 08:51 | 4月5日〜9日ごろ |
| 2027年5月6日(木) | 19:59 | 5月4日〜8日ごろ |
| 2027年6月5日(土) | 04:41 | 6月3日〜7日ごろ |
| 2027年7月4日(日) | 12:02 | 7月2日〜6日ごろ |
| 2027年8月2日(月) | 19:06 | 7月31日〜8月4日ごろ |
| 2027年9月1日(水) | 02:42 | 8月30日〜9月3日ごろ |
| 2027年9月30日(木) | 11:36 | 9月28日〜10月2日ごろ |
| 2027年10月29日(金) | 22:37 | 10月27日〜31日ごろ |
| 2028年4月25日(火) | 04:47 | 4月23日〜27日ごろ |
| 2028年5月24日(水) | 17:17 | 5月22日〜26日ごろ |
| 2028年6月23日(金) | 03:28 | 6月21日〜25日ごろ |
| 2028年7月22日(土) | 12:02 | 7月20日〜24日ごろ |
| 2028年8月20日(日) | 19:44 | 8月18日〜22日ごろ |
| 2028年9月19日(火) | 03:24 | 9月17日〜21日ごろ |
| 2028年10月18日(水) | 11:57 | 10月16日〜20日ごろ |
📅 2027年の大潮カレンダー(4月〜10月)
百合ヶ浜が出るのは大潮の干潮どきです。大潮は新月と満月の前後に起きるので、まず新月・満月の日を押さえるのが出発点になります。以下は2027年のシーズン中(4〜10月)の全日程です。
2027年4月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 4月7日(水)08:51 | 新月 | 4月5日〜9日ごろ | ◎ 月明かりなし |
| 4月21日(水)07:27 | 満月 | 4月19日〜23日ごろ | △ 月が明るい |
2027年5月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 5月6日(木)19:59 | 新月 | 5月4日〜8日ごろ | ◎ 月明かりなし |
| 5月20日(木)19:59 | 満月 | 5月18日〜22日ごろ | △ 月が明るい |
2027年6月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 6月5日(土)04:41 | 新月 | 6月3日〜7日ごろ | ◎ 月明かりなし |
| 6月19日(土)09:45 | 満月 | 6月17日〜21日ごろ | △ 月が明るい |
2027年7月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 7月4日(日)12:02 | 新月 | 7月2日〜6日ごろ | ◎ 月明かりなし |
| 7月19日(月)00:45 | 満月 | 7月17日〜21日ごろ | △ 月が明るい |
2027年8月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 8月2日(月)19:06 | 新月 | 7月31日〜8月4日ごろ | ◎ 月明かりなし |
| 8月17日(火)16:29 | 満月 | 8月15日〜19日ごろ | △ 月が明るい |
2027年9月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 9月1日(水)02:42 | 新月 | 8月30日〜9月3日ごろ | ◎ 月明かりなし |
| 9月16日(木)08:04 | 満月 | 9月14日〜18日ごろ | △ 月が明るい |
| 9月30日(木)11:36 | 新月 | 9月28日〜10月2日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2027年10月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 10月15日(金)22:47 | 満月 | 10月13日〜17日ごろ | △ 月が明るい |
| 10月29日(金)22:37 | 新月 | 10月27日〜31日ごろ | ◎ 月明かりなし |
📅 2028年の大潮カレンダー(4月〜10月)
百合ヶ浜が出るのは大潮の干潮どきです。大潮は新月と満月の前後に起きるので、まず新月・満月の日を押さえるのが出発点になります。以下は2028年のシーズン中(4〜10月)の全日程です。
2028年4月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 4月9日(日)19:27 | 満月 | 4月7日〜11日ごろ | △ 月が明るい |
| 4月25日(火)04:47 | 新月 | 4月23日〜27日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2028年5月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 5月9日(火)04:49 | 満月 | 5月7日〜11日ごろ | △ 月が明るい |
| 5月24日(水)17:17 | 新月 | 5月22日〜26日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2028年6月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 6月7日(水)15:10 | 満月 | 6月5日〜9日ごろ | △ 月が明るい |
| 6月23日(金)03:28 | 新月 | 6月21日〜25日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2028年7月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 7月7日(金)03:12 | 満月 | 7月5日〜9日ごろ | △ 月が明るい |
| 7月22日(土)12:02 | 新月 | 7月20日〜24日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2028年8月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 8月5日(土)17:11 | 満月 | 8月3日〜7日ごろ | △ 月が明るい |
| 8月20日(日)19:44 | 新月 | 8月18日〜22日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2028年9月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 9月4日(月)08:48 | 満月 | 9月2日〜6日ごろ | △ 月が明るい |
| 9月19日(火)03:24 | 新月 | 9月17日〜21日ごろ | ◎ 月明かりなし |
2028年10月
| 月相の瞬間(日本時間) | 月相 | 大潮の目安 | 星空 |
|---|---|---|---|
| 10月4日(水)01:25 | 満月 | 10月2日〜6日ごろ | △ 月が明るい |
| 10月18日(水)11:57 | 新月 | 10月16日〜20日ごろ | ◎ 月明かりなし |
⚠️ ただし、日付だけ合わせても見られません
ここまでが、日付の話です。カレンダーを見れば「どの週に行けばいいか」は分かります。
ただ、これだけでは足りません。理由は2つあります。
1つめ。干潮が何時かは、日によってまったく違います。同じ大潮でも、干潮が午前10時の日と午後3時の日があります。そして与論島には気象庁の潮位観測地点がありません(南西諸島の観測点は名瀬・奄美・那覇など11か所で、与論も沖永良部も入っていません)。分単位の干潮時刻は、現地の運航業者に確認するしかありません。
2つめ。与論島への便が少ないことです。鹿児島からの直行便は1日1便で、出発は11時台。到着は昼過ぎになります。干潮が午前中の日に鹿児島から向かうと、着いた日は間に合いません。那覇からだと所要30分で本数も多いので、同じ日程でも結論が変わります。
つまり、同じ「大潮+新月の日」でも、干潮が何時かと、どこから飛ぶかで、必要な泊数が変わります。1泊で足りる日もあれば、前泊が要る日もあります。
そこを逆算した記事を別に書きました。干潮時刻から必要な泊数を出す手順、鹿児島発と那覇発の使い分け、曇った日の振り替え先の作り方、上陸ツアーの実務(予約の締切・料金・出現しなかった場合の扱い)までまとめています。
与論島・百合ヶ浜は「日付」だけ合わせても見られない|干潮時刻から逆算する、必要な泊数と便の選び方【2027-2028年版】(note・500円)
📚 出典と計算方法
- 新月・満月の日時は、Jean Meeus『Astronomical Algorithms』第49章の方法で算出しました(日本標準時)。検算として、2027年2月6日の金環日食と2027年8月2日の皆既日食(いずれも新月に起きる現象)と突き合わせ、1〜2分以内で一致することを確認しています
- 潮位観測地点の一覧は気象庁「推算潮位 南西諸島」より
- 与論島の星空条例は与論町の施策によります
大潮の期間は目安です。実際の潮位は気圧や風でも変わるため、旅行前に現地の最新情報をご確認ください。


